サッカー

【インタビュー文字起こし】中村憲剛はなぜ守備が上手いのか?解説者・戸田和幸が彼の頭脳と論理に迫る。(後半戦)

ども! カルスポ食堂・店長(@cul_spo)です!

2018年12月、0014catorceが製作したインタビュー動画のまとめ&文字起こし記事、後半戦をお送りします。

中西哲生&戸田和幸という元プロ選手を聞き手に ――

「フォワードは迎合しちゃだめ。主導権を握らないと」

「シティは……シルバがここに入れば『王手』」

「田中碧(たなかあお)とかまだ若いんで、どうしてもガチャガチャ動きたがるんですけど、「止まれ」と」

などのパワーワードが連続!

気鋭の解説者・戸田和幸が「トップトップの選手がこれだけの時間サッカーについてとことん言語化に努めてくれた事はまずない。間違いなく今までなかった」と驚愕したインタビュー、後半が始まります!

 

大怪我を負った中村憲剛選手、

復活を心から願っています!

 

【インタビュー文字起こし】中村憲剛はなぜ守備が上手いのか?解説者・戸田和幸が彼の頭脳と論理に迫る。(前半戦)ども! カルスポ食堂・店長(@cul_spo)です! この記事は2018年12月、0014catorceが製作したインタビュー動画...
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目次

日本サッカーのレジェンド・中村憲剛選手(川崎フロンターレ


中村憲剛(かなむらけんご)選手のプロフィール

サッカーへのあくなき探究心をモチベーションに進化を続けるフロンターレの司令塔。止める、蹴るといった正確な基本技術、そして相手の急所を突く戦術眼を武器にゴールチャンスを演出する。昨シーズンは攻撃の起点だけではなく攻守の切り替えのスイッチとしても機能し、8度目のベストイレブンを受賞。バンディエラの進撃はどこまで続くのか。
引用:https://www.frontale.co.jp/profile/2019/mem_14.html

生年月日:1980年10月31日
身長:175cm
体重:66kg
キャリア:小金井二中→久留米高中央大→川崎フロンターレ(2003年)
2016年:JリーグMVP
日本代表キャップ:68

あの名将、イビチャ・オシムにセンスを高く買われ、日本代表に召集。岡田監督に引き継がれたチームにも貢献し、2010年の南アフリカワールドカップに出場しました。

現在も川崎フロンターレのシンボルとして、ピッチでもピッチを離れても際立った存在感を放つ憲剛選手。さらにFCバルセロナやマンチェスターシティなどヨーロッパクラブの戦術をプレイヤー目線で解説しています。

豊富な観戦経験・卓越した戦術眼と観戦力をミックスさせ、現代サッカーをわかりやすく、かつ楽しく伝える「戦術の伝道師」としての役割も担うのが中村憲剛選手です。

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【中村憲剛インタビュー3/4】「全部自分の思い通りの画になった」多摩川クラシコでの得点シーン。なぜ左足でのラストパスを選択したのか?

攻撃スタート時のポジションの意識 ~FC東京戦2点目のシーン

戸田さん
戸田さん
(チームがビルドアップしているとき、前線の選手は)基本的に視野って自陣に向いてることが多い。

多摩川クラシコのとき、(GK→守田→憲剛→)最後エウシーニョに左足で出したでしょ?

あの時、ボールには寄らないとか、ボールから離れるとか、なんでそこで待てるのか、とか。視野の確保も含めて……あの時は(憲剛が)待ってたんですよ。

憲剛選手
憲剛選手
まずソンリョン(GK)から守田に入るといいなと思って……そしたらボールが入って、でも相手のトップ下が守田に寄ってった。「凄い勢いで来てるよ」って思って。

そしたら守田がフリックでアキ(家長)に流した。その前に守田を見たら、相手が迫ってきてるのをチラッと確かめてたので、「(守田は)フリックするな」と予想はしてた。

で、フリックでアキにボールが渡って、さらに右サイドのエウソンにパスが出た。そしたら、東京の中盤が下がった感じがして、自分の周りのスペースがぽっかり空いた。前線は知念(川崎のFW)が引っ張っていった。だから、すこしポジションから動かないで待っていようと思った。そしたらエウソンからダイレクトですごくいいボールが来た。

いいボール過ぎて、あのシーンで、あの瞬間が一番緊張した(笑)

 

憲剛選手はどこを見ていた?

憲剛選手
憲剛選手
(右サイドに)宏介(太田宏介/FC東京)がいて、エウソン(エウシーニョ)がその外をぐーっと抜けるのが見えた。
戸田さん
戸田さん
なんであのときに(パスを出したのが)左足だったの?
憲剛選手
憲剛選手
いっかい前に運ぼうとして……竜也(長谷川竜也/川崎)に出そうとしたら(マークが)居たんで、キャンセル。知念(川崎)もCBに監視されてた。そしたら猛烈にエウソンがあがってくるのが見えて ――

この後の展開、ぜんぶ自分の思った通りになった」という憲剛選手。

川崎の2トップに1対1でつくFC東京のCBのポジションが、流れのなかで守備位置を「入れ替える」こと、さらに右サイドを駆けあがるエウソンが「クロスを蹴り易い」パスを出すべく、とっさに左足でパスしたことなどを語ります。

しかも、ボールを蹴る寸前、自身が左足でキープしながら持ち上がる素振りを見せ、ディフェンダーの気を引きつけることまで計算に入れていたとか。

ほんの一瞬で憲剛選手が何手先を読み、それを実現させるためにどういったプレーを選択しているかが垣間見える、面目躍如の一節です。

 

止める・蹴るに対するこだわり

戸田さん
戸田さん
止める、蹴るにたいしてどれくらいこだわりがあるのか、どうやって練習してきたのか。
憲剛選手
憲剛選手
すぐ自分が思うように蹴れる位置にボールを置くことしか、「止める」ってことだと思ってない。

中学生くらいの話に戻りますけど、中盤でボールを受けてもたもたしてると、すぐに相手に潰されるような少年だったんで。(止める)ここがもう生命線。自分で自分の時間を作るのは、トラップしかない。

あとはポジショニング。ちっちゃい頃から(この二つに)こだわってきた。

戸田さん
戸田さん
もし体が大きい子どもだったら……小さい子だったから、角度をつけるとか、(止める・蹴るの上達には)そういう外的な要因があったんですかね?

 

体が小さかったゆえの“考える”プレー

憲剛選手
憲剛選手
小さい子のほうが考える癖がついてると思う。(フィジカルでゴリゴリ押せて、止められないような)大きい子どもが、そういう考え方でプレーしてるのが、一番いいんですけど。のちのちどうなってるかなっていうのがあって。

どんどん上のカテゴリーでやれる環境とか、壁に早くぶつかったほうがいい。

中西さん
中西さん
工夫するよね。
憲剛選手
憲剛選手
こういう話をするときは、切なくなります。大きい子がどうなるか……危惧じゃないですけど。言ってあげたいなっていうのは思ってます。

 

指導者に恵まれたサッカー人生

戸田さん
戸田さん
指導者に恵まれたっていうのはありますか?
憲剛選手
憲剛選手
ありますね。小学校のときは全国大会に出るようなチームでしたけど、勝ってなおかつ楽しいサッカーをやれていたんで。ものすごく楽しかった。

中学校のときは体格差に苦しんで、レベル的にも高くなかった。ネガティブな3年間だった。でも、その時間が今のベースにはなってる(考えたり、工夫したり)

高校でもいい監督さんに会いました。日本の子どもたちって、(サッカー選手としての肉体的な強みに恵まれなかった)おれみたいな子が圧倒的に多いと思うんで。やりようによっては、ぜんぜんできるって伝えたい。

ヨーロッパだと、(強くて大きな子は)そのまま行くけど。たぶん育成に違いがあるのかなっていう気がしてる。

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中村選手の成長のプロセス

戸田さん
戸田さん
相手見て、味方のポジショニングも見て、スペース見つけて、スペースを作るとか。ゴールから逆算するとか。ゾーンごとに見る順番が変わるとか。なんでそういうことが出来るようになったんですか? 突然変異というか……体型立てられた育成システムの中で、育てられたわけじゃないのに。
憲剛選手
憲剛選手
だからじゃないですかね。(トレーニングの質や情報が)いまほとじゃなかった。余計に自分で考えるしかなかった。今って、その前に言われちゃうから。ああしろとか、それはするなとか。サッカーに関する情報も溢れてるし。
戸田さん
戸田さん
情報が増えてるから指導者も勉強しなきゃいけないし、勉強したものを選手に教えなきゃと、思い勝ちだよね。
憲剛選手
憲剛選手
煮詰まってきちゃってるのかな……というか。あとは、サッカーが習い事化してきてる。ぼくらのときは、自分が楽しいからやってた。そのなかで創意工夫して、巧くいくようにしてた。
中西さん
中西さん
ストイコビッチに話を聞いたとき「なんで誰も見てないようなところとか、イメージして無いところにパスを出せるの?」って聞いた。

彼は「それは、おれが子どものころに教わったコーチが凄かったんだよ。絶対に100%通るコースをAとして、80%がB、50%はC。Cはパスが通ればゴールになる。おれはいつもCを見てたんだ」と言ってた。

でも、ストイコビッチも体がちいさくてキック力もなかった。技術もパワーもなかったらしい。それでも、Cに通すことをしていたら、コーチが「そうだ。お前はそこに通そうとすることを、やめちゃいけない。いつかパワーがついて、技術にも正確性がついたら、パスを通せるようになるから。そのまま続けてくれ」って言ったみたい。その会話が、彼にとってはめちゃめちゃ大きかったって。

憲剛選手
憲剛選手
それがすべてじゃないですか。Aにしろって言われちゃったら「おれ、C見えてるんだけど、Aなんだ……」って、その子の可能性を閉じちゃいますからね。Cが見えてていいねって言ってあげられる指導者になりたい。
戸田さん
戸田さん
Aにしろとは言われてこなかった?
憲剛選手
憲剛選手
それは自分で判断してましたね。強制される時代でもなかったし。ミスはしちゃだめですけど、寛容な時代だったかなって思いますね。
中西さん
中西さん
Cにパスを通そうとするのはチャレンジじゃないですか? ミスじゃなくて。

 

味方選手に言葉で伝える

憲剛選手
憲剛選手
チャレンジしてましたね。ぼくの強みはそれだったので。高校も大学も、味方の選手にはかなり言ってました。「ぼくがこう持ったら、こう行ってくれ」みたいな。

自分が何をしたいかちゃんと伝えなきゃならないし、伝えるためには言葉にしなきゃならないんで。特にFWって人種は本能型が多いので、うまく言葉を噛み砕かないと伝わらない。

でも、そういうタイプがいちど理解すると、早い。嘉人(大久保嘉人/元・川崎)とか抜群でしたね。点が取れるなら、彼らはやる。美味しくなってくるから。そういう付き合い方を、プロに入ってからは ―― ジュニーニョ以降は、もうずっとやってます。

憲剛選手
憲剛選手
(ボールを追ったり、相手の守備陣形を崩したり、FWにも)いろいろ仕事はありますけど、最終的には点を取ってくれればいい。点を取ってもらえたらチームは勝つ。ただ、点を取ってくれればいいと言っても、取るためのプロセスには多くを求めます(笑)矛盾してますけどね。でも、そう求めてきた。

 

フォワードは要求が強くなくてはならない

戸田さん
戸田さん
どんどん自分から歩み寄って、コミュニケーションはとってきた?
憲剛選手
憲剛選手
そうですね。でも、フォワードは迎合しちゃだめだと思う。主導権を握らないと。

(出し手/受け手、中盤/前線で)戦いはありますけど、彼らが動いてくれないとぼくらはパスが出せないですから。おれらが(FWの動き出しを)待って、待って……じゃ相手も分かっちゃうんで。ぼくが持ってピクって前を見た瞬間に、(相手の守備と勝負をつけて)動いてほしい。

 

トラップ→パスのスピードと精度

中西さん
中西さん
でも、それって憲剛がピタッと止める技術があって、パスが出せるって信頼感があるからこそ、FWも動き出せるんだよね。

去年のデータでは、「止めて、1秒以下でボールを出す」っていう数値が(Jで)圧倒的に1位なんですよ。

(こういう速さでパスが出せるということは)ぼくと戸田さんはよくわかるんですけど、守備が整ってない。(ディフェンスとしては)まさかボールが出るなんて思ってない。一瞬タイミングが遅れる……それが中村憲剛の真骨頂。

戸田さん
戸田さん
スペースを見たり、ポジションを動いたりしながら、パスもピタッと止めて、蹴れる。どういう練習をしてきたんですか? ボールをコントロールする瞬間はスピードを落とすとか。
憲剛選手
憲剛選手
特別練習したことは……何一つしてない。居残り練習もしない。たとえばメニューのなかの3×3で、パスを止めて出すって、その瞬間はすごく集中してます。
戸田さん
戸田さん
(中西さんに向けて)基本的にコントロールするときはスピードを落とすんですかね?
中西さん
中西さん
動きながらのほうが軸足が抜けたり、あわせるのがうまい選手もいるし。
憲剛選手
憲剛選手
ボールが来るまでには止まってようと思ってます。その前には(相手との陣取り・位置取りなどに)勝負をつけて。(チームメイトは)おれが(トラップ・パス・ポジショニングに強みがある)そういう選手だってみんな知ってるんで、要求していけば早いですよね。

 

速いテンポのなかでのポジショニング

戸田さん
戸田さん
全体としても速いテンポのなかで、展開を先読みして、相手の目線から外した瞬間にボールが来るようになってる。

上のパートで中西さんが「みんなの矢印(ベクトル)が一定の方向に集まると、憲剛は別のことをしている」とコメント。これを受けた憲剛選手は「天邪鬼なんで」と呟きます。

戸田さんは「(そういうセンスがあるのは)憲剛とイニエスタ」と発言。憲剛選手はバルサのイニエスタとシャビを研究していたらしく、パネルに触れながら動き方やイメージを具体的に語り始めます。

 

イニエスタとシャビを見ていた

戸田さん
戸田さん
(バルサの2人はボールに)あえて寄らないんだよね。
憲剛選手
憲剛選手
(プレーしてると)寄りたくなるんですよ。でも、寄らない効果っていうか。
戸田さん
戸田さん
あれは感覚だけでやってるんじゃない。
憲剛選手
憲剛選手
だから性質が悪いんですよ! この4人(メッシ、イニエスタ、シャビ、ブスケツ)がいたときのバルサは、もう、ほぼボール取れない。いまのバルサと全然速度が違いますからね。
中西さん
中西さん
久保健英に聞いたんだけど、シャビとイニエスタは練習が始まる前、ブスケツにリフティングの練習をさせてたらしい。

空中でリフティングをして、体の向きやニュアンスを替えて、フェイントを交えながら、ボールを落とさないようにパスさせるみたいなことを3人で延々とやってたって。

ブスケツも最初は落としてたらしんだけど……成長の度合いが凄かったって(久保が言ってた)。

中西さん
中西さん
あの2人がブスケツを育てたんだって聞いて……
戸田さん
戸田さん
(憲剛選手は)いま守田を育ててるんでしょ?
憲剛選手
憲剛選手
ま、まあ(笑)リフティングやってみましょうかね、遼太(大島遼太)と(笑)
戸田さん
戸田さん
「守」って字を「戸」に変えてくんねぇかな……
中西さん
中西さん
「戸」田……?

 

(一同爆笑)

 

戸田さん
戸田さん
40歳だから、もう無理なんだけど。前に(憲剛に)メールしたこともあるんだけど、1回でいいから一緒にやってみたかったんですよ、同じチームで。教えてほしかったです。
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【中村憲剛インタビュー4/4】「立ち位置が抜群すぎてちょっと引く」あの選手、マンチェスター・シティ、サッカー観戦術と想像力の養い方、JリーグMVP、中村憲剛が全てを語る。

ハーフスペースを取る意味

憲剛選手
憲剛選手
(自分にマークに付く/ボールを奪いに来る)人が居ても居なくても、仕事ができる選手になりたいって、ずっと思ってるんです。
戸田さん
戸田さん
触っても、触ってなくても、相手に影響を与えるんだよね。
憲剛選手
憲剛選手
(ACLで)上海上港とやったとき、オスカルもここ(あえてボールに寄らない中盤の位置)にいた。

 

 

憲剛選手は、オスカルのようなポジション取りをする選手は、試合をしていて「イヤなんです」とコメント。

その理由は、「味方のボランチが奪いに行っても、サイドバックが食いついても、彼らのポジションに穴が空き、そこを相手に使われてしまう」から。オスカルはそこまで読んで、あえて密集や味方に近づかないプレーを選択していると、憲剛選手は思ってるようでした。

イニエスタにしても、中盤をぐるぐると回遊する動きはあまりなく、決まったポジション(ある程度のスペース/エリア)から離れずにプレーしているそうです。

 

フロンターレの選手個々のポジショニング

戸田さんが「守田の加入で、憲剛と大島はやりやすくなったのでは?」と質問。「メカニズムみたいなものはできてきましたね」と憲剛選手も同意しました。

さらに、ボールを中心とした局面(密集)が生じたとき、あえてそこに加わらず、逆サイドなどでスペースを確保する選手/位置取りも必要だとコメント。

憲剛選手
憲剛選手
アキ(家長)は前からやってくれた。そういう感覚でプレーできる選手が増えてきたかな。登里とか。
中西さん
中西さん
登里はね……うまいな。
憲剛選手
憲剛選手
ひたすらサイドを上下する突貫小僧だったんで、めちゃめちゃ変わりましたね。

 

マンチェスター・シティのどこを見る?


戸田さん
戸田さん
シティの試合はみますか?
憲剛選手
憲剛選手
シティの試合はめっちゃ見てます!(笑)
戸田さん
戸田さん
どこを見るんですか? シルバ?
憲剛選手
憲剛選手
引きの映像が好き。どう攻略するの?って。

 

そう話した憲剛選手。ボードにシティの基本的な布陣を展開します。

 

2018年後半にかけて変化したシティのポジショニングを、憲剛選手は「あんまり下がることがなくなった」と指摘。

 

戸田さん
戸田さん
まず、ちょっと横にボールを動かすんだよね。(そのときの最終ラインの数は)相手のファーストラインの数で決めてるのかな?
憲剛選手
憲剛選手
そうですね。(ボードを触りながら、最終ラインのポジショニングの特殊性を指摘しつつ)いたるところに三角形ができるんですよ。
戸田さん
戸田さん
ボールが敵陣に入れば、シルバは左から右に大きく動いたりするよね。
憲剛選手
憲剛選手
あれはオッケーなんですかね?
戸田さん
戸田さん
あえて逆サイドで数的有利を作ろうとしてるのかも。

 

D・シルバ選手の立ち位置

憲剛選手
憲剛選手
シルバはシティの「目」なので替えが利かない。(ポジショニングが)抜群。

(ボード、左ハーフスペースの先端、ゴールエリアの部分を指で囲いながら)シティからすると、シルバがここに入ったら「王手」なんですよ! 

(同サイドでコンビを組む)サネも分かってるんですよ。

(ボードを使って得点パターンを解説)

シルバは左利きなのも大きい。(左ハーフスペースのMFは、右利きが使われがちだし、その利点もあるし)

ペップのサッカーは(ピッチの横)幅が使われる。サイドバックが幅を取ると、その選手に突破力がないと、そこで詰んじゃう。

 

マンチェスター・シティは、レロイ・サネという強烈な推進力があサイドアタッカーが攻撃の肝」だと、3者の分析が一致していました。

 

マンチェスター・シティのデザインされたフットボール

戸田さん
戸田さん
あれだけの選手が、あそこまでデザインしたサッカーをするってすごい。制限もあるけど……楽しそうにみえる。
憲剛選手
憲剛選手
(あんな一流どころなのに)みんな巧くなってってる。楽しんでる感じが。

コンパニとかフェルナンジーニョとか、正直シティに合わないんじゃないかって思った。(彼らは変わった。おそらく)我慢することで世界が変わるんだって(ペップに)教えてもらったんだと思う。

おれがフェルナンジーニョについてあれこれいうのも、あれですけど……(笑)ただ、それだけの変化が見える。

シルバがスペイン人だっていうのも大きいんじゃないか。アルテタもいる。ペップと細かいところまでコミュニケーションして、メンバーに通訳して伝えてるんだと思う。